「SA GA LAND」制作の資金とその思い
第6のハードル 資金
この動画、脚本を見たときからそれなりにお金がかかるだろうと予測していましたが、
最終的には監督のギャラをはじめ関わって頂いた方の多大なるご協力もあって、制作費はおよそ100万円で収まりました。
初の試みであるクラウドファンディングで30万円ほど集まったので、自己資金は約70万円です。(とはいえクラウドファンディングの資金もその多くは寄付ではないので、結局ほとんどが自己資金ではありますが……)
さてその100万円、
ここだけの話、私の車を売って捻出した資金で作ってます。(笑)
「こんな企画に自費で100万円!?しかも自分の車を売って。バカじゃないの?」
って聞こえてきそうですね。客観的に聞いたらきっと私もそう思います。
それでも制作しようと思った理由を、ここで書きたいと思います。
私は2015年、佐賀市のリノベーションプロジェクトによって柳町に写真館を作らせていただきました。来年2月で丸3年を迎えますが、おかげさまでたくさんのお客様に来ていただける場所になってきました。本当にありがとうございます。
そんな周りの人に活かされている私たち「ハレノヒ」ができることで、地域(佐賀)に恩返しをする。それは我々のミッションの一つだと思っています。
その恩返しとして昨年は県庁ホールで写真展と無料撮影会を。
そして今年10月には柳町のスタジオと呉服元町の衣装店、参拝客の多い佐嘉神社を結び、人の流れを作ることでまちを明るくする仕掛けを施した、ハレノヒ2号店「レミネス」をオープンしました。
それと並行して行ってきたのが今回のPR動画です。
しかし同時期、銀行に多額の借金をしてレミネスの工事や準備をしていた弊社に余裕など全くありません。(時間も人手の余裕もありません)
まあ、まともな経営者なら「自主制作動画なんて、今はそんなものにお金も時間も使えない。」となるところだと思います。
でも思ってしまったんです。「資金は自分の車を売れば捻出できるかも」と。(笑)
理由は様々ありますが、少なくとも自分の車より魅力的に感じたのだと思います。
伊野瀬優という人間とその熱、さらに彼と共にPR動画を作ることによって生まれるものへの期待の大きさに。
私が期待したことは何か。
それは「動画を見る人のキラキラした目」や「佐賀の知名度と魅力向上への貢献」さらに「チャレンジすることで得られる自分たちの経験と自信」などです。
また、もしかすると地方都市の名もない小さな写真館にこれが出来たのだから「自分にも何かできるかも」と行動してくれる人も現れるかもしれません。
そんなワクワクするようなことが起きてくれる可能性があるのなら、自分の車などたいした問題ではありません。車は頑張ればいつかまた買えますが、「SA GA LAND」制作に『いつか』はなかったのです。
結果、出演者の皆さんは本当に努力を重ね、撮影も楽しんで下さいました。
私たちはチャレンジをしたことで、何事にも代え難い経験を得ることが出来ました。
あとは本来の目的であるこの作品を多くの人に届け、『佐賀』を感じるきっかけを作るだけ。
馬鹿馬鹿しいと思われる挑戦も、行動することで1%でも可能性が生まれると信じています。
佐賀とハレノヒにゆかりのある皆様。引き続きご協力をお願いします。