「日本中、いや世界中探してもなかなかこんなガイドブックはないだろう」

そんなものが完成したと自分的には思っています。

何のことかと言うと、今年完成した私がスタジオを構える佐賀市柳町を紹介している冊子「柳町」のことです。

この冊子はスタジオがある佐賀市柳町地区を深〜く掘り下げて、たった400m程度の地域をなんと
１６８ページ（！！！）にも及ぶ情報量で紹介しているまちのガイドブックです。

（新聞にも掲載されました）

４００mの範囲のまちを１６８ページに？
どうせ写真とかイラストばっかりでごかしてるんでしょ？って聞こえてきそうですが、そんなことはありません。文字はびっちびちに入っています。笑

この冊子ができた経緯は昨年にさかのぼります。
柳町に佐賀市のプロジェクトによって二棟のリノベーション物件が完成し、そこにハレノヒを含む入居者が入ったことから始まります。

新しくこのまちに加わった私たちは「柳町のれん会」というものを結成し、連携して盛り上げようと考えました。
紆余曲折ありながらも、外部からディレクターを招いてアドバイスを受けながら進めましょうということになり、指名させていただいたのが福岡の八女で地域密着型のアンテナショップ「うなぎの寝床」を運営している白水さんです。

（うなぎの寝床）
http://unagino-nedoko.net

白水さんと私はなんだかわからないまま知り合いになったという変な関係。
でもとても面白い人というイメージがあったので、当時のれん会の会長であった私が推薦をさせていただきました。（ちなみに冊子内の写真の多くは私が撮影させていただきました）

柳町のれん会のメンバーさんたちにも承諾をいただき、プロジェクトはスタート。
白水さんを中心に話し合った結果、柳町の魅力を発信する冊子とWebを作りましょうということでプロジェクトチームを結成し制作に取りかかって約半年、今年の春に完成しました。

中身は大きく分けると３つです。
①「リノベーション物件に入居した人々のそれぞれの商いをインタビュー形式で紹介」
ここには当然私も載っていますが、写真館を始めるまでのストーリーと写真館に対する考え方、そして何を達成したいのかをお話しさせていただいています。
また他の事業者さんたちがどんな思いや目的でその仕事をしているのか？そもそもどんな仕事なのかも知ることができます。

②「建築資源とリノベーションのお話」
今回のリノベーションプロジェクトがどのように、どんな意図で、どんなキーマンがいて行われたのか？
ただ古い建物を修復しカッコ良くするだけではないその先のことまでを、キーマンの一人である東京R不動産を仕掛けた建築家「馬場正尊」さんのインタビューを中心に紹介しています。
きっと全国のまちづくりを考えている人には参考になると思います。

③「柳町の歴史について」
大人になって私は歴史が好きになりました。なぜかというと過去があって今があると気がつけたからです。家族写真を撮るようになってますますその気持ちは強くなりました。
自分が商いをさせていただいているこの町のことを知ることで、もっと自分のスタジオを好きになれました。

この冊子が、
入居者とまちを訪れる人々や元々この町にいる人々を結ぶコミュニケーターとして、
また柳町に興味を持ってくれるきっかけを作る敏腕営業マンとして、
そして数十年数百年後にこのまちをに生きる人々へのタイムカプセルとして機能してくれることを、完成して数ヶ月経った今でもワクワクしながら願っています。

実験的要素も強いのかもしれませんが、まちの活性化の方法の一つとしてまたアイディアを生み出すきっかけとして、全国のまちづくりを目指す人に手にとっていただきたいと思っています。

ちなみに、この冊子の初版の数千冊は無料で配布をしていましたが、現在は少しだけバージョンアップして販売を行っています。（この収益がまた柳町を盛り上げるための資金になり、地域に還元されます。）
９月にリニューアルされる予定の柳町のWEBでも購入できる予定ですが、現在はうなぎの寝床さんのホームページや全国の一部の書店でも手に入れることができますので興味があるかたは手に入れてみてくださいね。

http://bit.ly/2bi3pZh
『地域資源発掘シリーズ 佐賀・柳町』

このブログの終わりに、今回この冊子の完成ためにご尽力いただいた白水さんと渡邊さん（うなぎの寝床）、デザインをしてくださった北島さん（パハプスギャラリー）と松尾さん（MAT GRAPH.）、そしてご協力いただいた多くの皆様に改めて深く感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました！
！

私たち佐賀柳町の挑戦、そしてハレノヒ柳町フォトスタジオの挑戦はこれからです！